みんなでつなぐ 100年目の本づくり
会期:2026年10月31日(土)~2027年03月14日(日)
活版印刷と本づくりのリアルファクトリー、市谷の杜 本と活字館。今では希少になった、活版印刷の現場を知ることができる文化施設です。2023年から毎年、活字を拾って組み、館内の印刷機で印刷し、手作業で製本する本格的な本づくりワークショップを、じっくりと少人数で行ってきました。
2026年は、開館5周年、そして本と活字館の建物である「時計台」が竣工してからちょうど100年を迎える記念の年です。そこで今年は、大勢の参加者と一緒に、活版印刷で本づくりを行うワークショップに取り組みました(本展会期中も開催)。題材は夏目漱石『夢十夜』。不思議な夢の世界を描いた、10篇からなる連作短編です。これをおよそ10か月かけ、のべ300人以上の参加者と分担し、力を合わせてつくりあげていきます。
ひとことで「本づくり」といっても、その工程は複雑です。活版印刷といえば、棚から小さな金属活字を探す「文選」の工程を思い浮かべる方も多いでしょう。本をつくるには原稿に出てくる文字すべて──『夢十夜』では15,000字以上──を、活字棚から拾う必要があります。誰が? 人間が! また、活字を拾い終えてもすぐに本はできあがりません。活版印刷機や糸かがり機を使うとはいえ、その大半は手作業で、ひたすら、地道な作業を積み重ね、試行錯誤を繰り返します。
初めて触れる道具や手順に感心したり、ときには戸惑ったりしながら、本と活字館の職人たちと参加者が二人三脚で取り組んできた本づくり。本展では、実際のワークショップと同じ順序で工程をひとつずつたどりながら、『夢十夜』がどのようにかたちになっていくのかを追体験してみましょう。
デジタル化が進んだ今、本はボタンひとつで簡単にできあがるものと思われるかもしれません。けれど今も昔も、本は誰かの手を経て、時間と手間をかけてかたちになっています。人の手によってはぐくまれてきた「本をつくる」という営みを、ワークショップの軌跡を追いながらご紹介します。
企画展関連イベント
企画展開催中、関連イベントを予定しております。
詳細は当館WebサイトやInstagramで順次お知らせしてまいります。
企画展コラボドリンク
1階喫茶にて、期間限定のコラボドリンクを販売いたします。
ご来館の際、ぜひご賞味ください。
展示デザイン
中沢仁美(株式会社シービーケー)
グラフィック
三橋光太郎
イラストレーション
丹野杏香
木口木版制作
戸次祥子
製本協力
大村製本株式会社





